Technical Notes on FS98/FS2000 Helicopter .Air file
Sections 1400-1404
Original text written by S. M. Baugh, Ph. D.
Translated and edited by Daikie
序章 イントロダクション
FS2000用とFS98用の Bell 206B ヘリコプターの .air
ファイルを解析していて、いくつか興味深い点を発見しましたので今回ご報告させていただきます。いままで
AirED と Abacus の FDE では、1400から1404までのヘリコプターに関するセクションはすべて浮動小数点型の変数となっていましたが、実際にはリストアップされていない変数がほかにもたくさんあることがわかりました。余談ですが、これまで私は、MSが
Bell206B 用の .air ファイルを、固定翼機の .air
ファイルを流用して作っているのではないかと思っていました。今回の解析の結果、ヘリコプターの
.air ファイルには "Cessna182"
という文字列が2回現れ、セクション1101など、ヘリコプターに関係ないセクションがそのまま残されていることを発見しました。どうやら私の予想は正しかったようです。
今回報告させていただくヘリコプターに関する変数の解析結果は試行錯誤の繰り返しで得られたものです。訂正すべき個所や新発見がございましたらぜひ私までご連絡ください。
なお、FS98 から FS2000
へのバージョンアップに際して、MS はセクション 1402
内のエントリーを 2
つ変更しただけのようです。これらはピッチとヨーに関するもので、詳しくは後述いたします。最後にまだ判明していない変数を列記しておきます。
Ground effect table
Constant Rotor RPM setting
Rotor torque setting
Transitional Lift table
Precession/phase lag table
Pendulum effect table

続き:セクション各論 |